<LED照明機器の製造・カスタマイズはできますか?>
LEDの照明器具への応用を考える際、まず、その発光の仕組みが白熱球や蛍光灯と大きく異なることを理解する必要があります. |
<写真> 弊社製 素子(LEDランプ)と基盤(モジュール)![]() |
<モジュール製作について教えてください?>
モジュールの製作は、回路図の作図・アートワーク・基板の試作・基板の量産・基板へのLEDの実装という流れで進みます. |
<写真> アートワークの様子
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<アートワーク後、基盤・モジュールは どこで製作?>
アートワークが完了すると基板の試作を REVOX自社で行います。
下記写真 基盤・モジュール製作中の図 |
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<パワーLEDの半田付けは難しいと聞きますが・・・・??>
基板の上にLED等の電子部品を半田付けすることを実装と呼びます。
実装の際にはペースト状のクリーム半田を用います。
この半田を基板の接点部に塗り付け、
リフロー炉を用いた実装には、
また、美観の大事になる基板への電子部品を実装する時には、
実装に用いる半田は環境への影響を配慮した鉛分を含まないものが使用されています。
下写真左上:実装に用いるペースト状の半田。
写真左下:リフロー炉の中での加熱の様子、初めに150℃程度に余熱し、基板を炉内に入れ、250℃程度まで瞬間的に加熱します。
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<カスタマイズ光源の品質・性能の確保は?>
試作した基板には下の写真の様な測定機器を用い様々な検査を行います。
下写真左上:電源回路の各部位の電流・電圧値をオシロスコープで確認してい
REVOXでは、設計-試作-製品組み立ての各段階でこれらの測定機器を活用し製品の |
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<パワーLED回路は 発熱対策は!?>
LEDといえばかつては半導体のチップを砲弾型の樹脂に封入した砲弾型LEDが一般的でしたが、近年、照明器具には、より多くの光束が得られる大電流型LED(パワーLED)が
ただし、大電流型LEDは従来のLEDにくらべ10〜20倍の電流を流すことが可能である代わりに、放熱対策をしない場合は発熱によりランプが100℃以上になることがあります。
このため現在では、基板の材質を熱伝導率の高いアルミ製にすることでランプからの
こうした素材・構造の工夫の効果を前項の様々な計測設備により確かめながら開発を行うことにより、明るく長寿命(連続点灯で3〜5万時間の寿命:明るさが半減するまでの時間)な照明器具が生まれます。
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<LED光源は 発光部分が小さく光のデザインが容易ではない!>
LEDはランプ毎に色合い・配光(光の分布)・明るさが決まっています。
こうした場合、使用環境にあわせた配光を得る為に写真の様なレンズと組み合わせランプからの光を集光・拡散させることがあります。
写真はアルミ基板上に実装された大電流型LEDに樹脂製レンズを組み合わせたもの。 |
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<カスタマイズ光源のアプリケーション実例は!?>
ここまで見て来た様に、LEDランプをモジュール化し専用電源と組み合わせる方法が定着し、照明器具へのLEDの応用は拡大期にあります。
しかし、これまで省電力・低発熱・長寿命が特徴とされてきたLEDも、明るさを求める場合は発熱による寿命低下の恐れが有るため、様々な工夫が必要です。
REVOXでは、モジュールや制御器の開発にとどまらず、これら汎用部品をユーザーの要望にあわせカスタマイズすることで、様々な特注照明器具を製造しています。
また、これに加え、設計・試作・製造の内製化をすすめ、それぞれの過程で適切な測定を行い製品の信頼性を高めています。 LEDのもつすぐれた環境性能が日常で広く利用される為には、こうした性能設計・検証が重要です。 (下写真左上)深海撮影用LED照明。水圧に耐える為モジュールは樹脂に封入されています。
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下写真 LED街路歩道灯と制御回路
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[写真・文:原田一朗/FPJ 一部写真:細矢 仁、REVOX]